SNG進学相談室の先生方がおすすめする大学院、大学、専門学校を紹介します。日本での進学を考えている人はぜひ参考にしてください。
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2023年度の進学・就職の動向について
進学課 吉沢 猛
進学課 吉沢 猛
2年、1年6ヶ月、あるいは1年間の日本語学習などの努力の成果として、それぞれの学生が進学を、あるいは就職を決めています。大学院、大学、専門学校、そして就職の本年度の進路先などを簡略に記します。
(1) 大学院進学においては、日本語能力試験(JLPT)N1が求められる大学院が増えています。大阪大学大学院、沖縄県立芸術大学大学院、昭和音楽大学大学院など日本全国の大学に進学しています。また、大学院での研究分野は、アートマネジメント、食文化、社会学、化学、国際政治、法学、経済学など多岐にわたっています。
(2) 大学進学においては、都留文化大学、京都伝統工芸大学校、池坊短期大学など、新宿日本語学校の卒業生としては、初めて進学する大学もありました。 首都圏をはじめ、大阪、京都の大学へも進学しています。日本の大学進学のための日本留学試験(EJU)における必要な得点も上昇しています。EJUの科目は、文系で日本語、総合科目、数学。理系で日本語、数学、理科(物理、化学、生物のうち2科目)が必要です。さらに、JLPTのN1、N2があるとさらに良いです。
(3) 専門学校進学においても、富山ガラス造形研究所、中央工学校、建築設計科、ヒコみづのサイクルデザイン科など、初めての進学先などがありました。東京には多くの専門学校があり、夏までにオープンキャンパスに行ったり、体験授業に参加したりして進学を希望する専門学校のことを知ることが必要です。JLPTもN2、N3取得をめざしましょう。
(4) 日本での就職は、基本的には、母国での大学、大学院卒業が条件です。JLPTNのN1、N2があればなおさら有利です。 分野、職歴によっては、2~3ヶ月で決定する留学生もいますが、求職から内定までに6ヶ月くらいの日数がかかります。 日本語能力、他の語学力、母国、他国での職歴も必要な条件です。
それでも、本年度の就職決定者は、昨年度より増えています。就職先は広い分野です。