
2025年7月16日(水)14時半から16時、細川庭園の松聲閣(しょうせいかく)でタイ早稲田・サマーコース16人とSNGサマーコース11人の学生がお茶会に参加しました。
1号館に集合し、高田馬場社会福祉協議会前から都バスに乗車し、早稲田で下車し、そこから徒歩6分くらいで松聲閣に着きました。
学生は茶室に上がるとき、全員が白い靴下に履き替えました。これは、お茶を嗜むときの礼儀として、事前に習ったことの一つです。

まず、お茶のお点前を指導して下さる教務の森恭子先生から「お茶にはいろいろなルールがありますが、今日は、それにあまリこだわらず、この場を楽しんでください。足もくずして構いません」という挨拶があり、学生たちはほっとした様子でした。
次に、掛け軸の説明がありました。「和敬清寂」という漢字が書かれていて、和(調和)、敬(尊敬)、清(清浄)、寂(静寂)という四つの要素から成りたち、互いに心を和らげて、敬い合い、清らかな心で静かに過ごすことを意味しています。


それから、生けてあるお花の説明がありました。夏の季節を表す花で『黒たね草』という白い花でした。キンポウゲ科の一年草で風に揺れる自然な雰囲気が魅力的な花です。
そして、お茶の道具について紹介がありました。お湯を沸かす炉やお茶碗についての説明で、茶碗は夏用と冬用があり、形と素材で使い分けられ、季節感を演出します。夏は涼し気な口が広く浅い形の平茶碗(ひらちゃわん)、冬は保温性の高い筒茶碗や厚手の茶碗が使われます。

お点前が始まり、まず、お菓子が運ばれてきました。和三盆と金平糖で、和三盆は紅白のものとは別に、くりぬかれた金魚が見事で、学生達にとても人気がありました。パステルブルーの金平糖も夏用で、色の濃い茶色のお盆にちりばめると、夏の夜空の星のようになりました。お菓子からも日本の夏を味わえたようです。
先生のお点前が終わり、体験したい人はどうぞと言うと、我も我もと5人もの学生がお点前の体験をしました。

風鈴の絵が描かれているお懐し、金魚の干菓子、涼し気な着物など、夏を演出するものがたくさん見られ、学生も大いに楽しんでいました。


それでは、お茶会のスタッフの一人である、教材開発課の羽淵さんの所感を掲載します。
お茶の提供や片付けの際に応対した学生たちは、慣れないながらも礼儀正しく、お茶の作法を守って参加しようとする姿勢が見受けられました。また、着物姿の先生や畳の部屋、そして美しい庭園の景観を熱心に撮影する学生が多く、想定以上にその雰囲気を楽しんでいる様子が窺えました。お抹茶を何杯もお替りする学生もおり、日本の伝統文化に興味を持ち、好意的に受け止めてくれていることが伝わってきました。茶道体験を希望する学生は予想以上に多く、実際にお茶を点てる体験を通じて積極的に参加し、友人同士で写真を取り合うなど、活気に満ちた様子が印象的でした。入室から退室まで正座を崩さず姿勢を保つ学生が複数おり、不慣れな体制にもかかわらず、茶室やお茶の儀式に対する深い敬意を示してくれていると感じました。普段はなかなか体験できない日本文化を肌で感じる貴重な時間となったと思います。参加者は今回の授業テーマである「和敬清寂」の精神を心に留め、ただお茶を楽しむだけでなく、日本の四季や心のあり方についても学ぶことができ、大変有意義な体験だったと感じました。
