中級Ⅱ特進「作文」 2025年夏学期

失敗から学んだこと
リン(台湾)

 18歳ぐらいの時、シュミレーションテストを受けて、いつもいい点数を取っていたから、志望校に本当に入れた気がして、親にも期待されたけれど、大学試験を受けたら、大失敗でした。
 高校三年生になった夏休みから、ちゃんと勉強していましたが、ゲームをしたり、時々友達と遊んだりもしていました。毎日寝る時間が減る一方でした。それでも、全然平気だと思っていました。そして、半年経った頃、体力がなくなっていることに気づきました。その上、気力も衰えてきました。しかし、このような生活を続けていて、我慢しなければならいと信じていました。結果は起きていても、ずっと眠い状態が続きました。本番のテストは70点しか取れませんでした。メンタルも体も壊れてしまって、まるで世界が私の目の前で崩れたように感じました。成績を知ってから大学に入るまで、気持ちが落ち込んでいました。
 大学に入った時、もう一回高校の生活を振り返って、問題を見つけました。一人一人は毎日24時間使えるので、全てのことをすればなんでもうまくなれることに気づきました。小さな選択も人生を変えることがあるから、未来の道をちゃんと選ぶために。人生でいつでもどこでも何かを決めたり、選んだり、そして、捨てたりしなければなりません。
 もう一つ学んだことは、仲間と自分の気持ちは勉強より大事だということです。毎日、生活のバランスを学んでいて、今、私は自信を持って、理想の生活に向かって、努力していると言えます。

失敗から学んだこと
レイナ(ミャンマー)

 私にとって失敗は成功よりもはるかに多くのことを教えてくれるものです。うまくいかないとき、人は自分の何が間違っていたのかを考えます。そして、その答えを自信を失った状態の中で探さなければなりません。これはとても苦しく、ときには立ち止まりたくなるものです。
 私は完璧主義なところがあって、得意でない挑戦をするのが苦手です。何かをやってみて、その結果が平均以下だと感じたときに、その道をあきらめてしまうことが多くありました。得意なことに集中した方が賢いと信じていたものです。しかし、ある日を境にその考え方が変わりました。
 私は一年半前、文章を書き始めました。気がつけば毎日何時間もかけて書いていました。しかし、どれだけ書いても、投稿雑誌からは次々と不採用の通知が届きました。努力を否定されたようで、失敗として受け止めるのは、とてもつらいことでした。
 なぜ失敗し続けているのに、私は書くことをやめなかったのか。毎日「できなかった」自分に向き合い、それでも続ける勇気を持つ自分を初めて知ったのです。
 あれから1年以上が経ち、今では十以上の雑誌に作品が掲載され、文章のジュニアエディターとしても活動するようになりました。
 「失敗」は私に、自分自身を信じることの大切さ、そしてその過程にこそ、私達が成長できるためのすべが詰まっているのだと、気づかせてくれたのです。

私の性格
けいすけ(ロシア)

 人にはさまざまな性格があります。私は情熱的な心ときびしい顔を持っています、そして、この二つのバランスをとるのに苦労してきました。たとえば、私の外見は、冷たく、きびしく、ときどき傲慢に見えることがあります。そのため、新しい友達を作るのが難しいです。でも、親しい友達の中では、私はムードメーカーになります。
 私の性格は少し情熱的ですが、頭は冷たいままです。それが自分の強いところだと思います。私はよく物事を分析して、いつも何歩も先を考えて行動しようとします。ときどき狂ったアイディアに夢中になりますが、よく考えてから、そのアイディアをやめたり、もっといい方法を見つけたりします。
 でも、私の頭は時々気持ちを押さえてしまいます。感情的になると、それは不安やストレスの原因になります。
 私はまだ、自分の性格をコントロールすることを勉強している最中です。スポーツや親しい友達とのコミュニケーションが、きっと私を助けてくれると信じています。

失敗から学んだこと
ネレア(スペイン)

 子供の頃、夏の三ヶ月間、おばあちゃんの家に住んでいました。おばあちゃんはとても小さな村に住んでいて、人口はたった八十人ほどだから、車もほとんどなく、子供達は自由に遊びに出かけていました。
 ある日、十歳の時、お昼ご飯の後に友達と川へ遊びに行きました。泳いだり、遊んだり、果物を食べたりして、とても楽しかったです。時間が経ったので、帰ることにしました。村の小さなバルで皆トランプをして遊びました。
 すると、もう一人の友達が小さな子犬を連れてきました。とても可愛かったので、トランプをやめて、子犬と一緒に公園に行きました。公園で遊んでいるうちに、夕日を見て「今、何時?」と聞きました。「二十一時四十五分だよ」と友達が言いました。「えっ!やばい!」と叫んで急いで家まで走って帰りました。
 家に着いた時、家族はちょうどデザートを食べ終わるところでした。もちろん、おばあちゃんの家では夕食は二十一時に食べることにしているのです。
 おばあちゃはとても怒っていて、私はそのままご飯抜きで寝させられました。その日、スペインの夏の昼はとても長くて、太陽を時計代わりにするのは良くない考えだと学びました。
 次の日、さっそく腕時計を買いました。

失敗から学んだこと
ヒカル(日本)

 失敗したことはたくさんありますが、一番の思い出はやはり大学の不合格です。先月、入学試験結果が出た時、私は学校にいました。コンビニへ行く途中で歩きスマホをしていて、それから結果のウェブページを開けようと思いました。すると、画面に不合格の文字が出ました。その瞬間、私は世界から落ちそうになったと感じました。これからどうすればいいのか不安になりましたが、まだ終わりじゃないとも思いました。
 それから自分がどこで間違えたのか考えたけれど、分かりません。ただ一つ気づいたのは、これは前よりも自分を強くする、いいチャンスになるということです。全部やり直して、一生懸命努力して、またもう一回挑戦をしてみれば、その結果のおかげで、私はもっと強くなれると思いました。どれだけ失敗しても、自信をもって、もう一度立ち上がることが大切です。そして、どこで間違えたのかをしっかり振り返り、そこから何を学べるかを考えることで、結果として、人間は少しずつ成長していくのだと思います。悔しく感じることもありますが、それを乗り越えた先に、本当の強さがあります。前よりももっと強くなって、次の挑戦に向かっていきたいです。

失敗から学んだこと
チン(中国)

 「失敗は成功のもと」という言葉が有名ですが、私はこの言葉を聞くと、自転車に乗る練習をした時のことを思い出します。
 小学五年生の夏休み、ついに一人で自転車に乗れるようになった日のことを今でも鮮明に覚えています。その日、私は近所の公園で自転車の補助輪を外す決心をしました。友達がみんな補助輪なしで乗っているのを見て、とても羨ましくて、もう我慢できなかったからです。
 最初はペダルを踏んでも、すぐにバランスを崩して転んでしまいました。でも諦めませんでした。転んでは立ち上がり、また挑戦しました。失敗を繰り返しているうちに、ようやくバランスが取れるようになり、その時は、とても嬉しかったです。最初は5メートル、その次は10メートル、最後には公園を一周できるようになりました。自転車に乗れるようになった時、風が顔に当たるあの気持ちよさは、今でもよく覚えています。
 この経験から、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを学びました。成功はすぐ近くにあって、あと少し頑張れば届くこともあります。今は自転車に乗って、きれいな景色を見るのが好きです。あの時、頑張っていなかったら、今こんなに自由に自転車にのって景色を楽しむことはできなかったと思います。