マンサク

冬の花
 

 冬の季節に、黄色の花を咲かせ、早く春を告げる花です。学名はHamamelis、ギリシャ語の「Hamame(共に)」と「melon(リンゴの果実)」をくみあわせたものです。花と実を同時に付けることに由来しています。
 花がよく咲けば豊作、少なければ不作と、稲の作柄を占う植物として昔から深いつながりを持っています。そのことから満作の名がついたといわれています。開花期が早いことから「まず咲く」や「真っ先」が変化したともいわれています。もう一つは、「豊年満作」を祈願してつけられたという説もあります。
 落葉期に咲くので、花がよく目立ちます。日の当たる場所を好みます。半日陰でも育ちますが、花つきをよくしたい場合は、日当たりの良い場所がよいです。北海道から九州まで日本のほとんどの地域で栽培できます。花色は黄色のほか、赤色もあります。花期は2月から3月です。

 薬用としての効能もあり、葉にタンニンやハマメリタンニンといった成分が含まれており、収斂(しゅうれん)作用、止血作用、消炎作用などがあります。また木材としても使われます。マンサクの木は硬くて粘り強いので、昔から農具の柄や杖などに利用されていました。しなやかで強靭なので、樹皮は縄の代用として、薪を束ねたり、柱を縛ったりするのに使われました。岐阜県の白川郷では、合掌造りの建物の建材として、マンサクの樹皮が使われています。厳しい環境にも耐え抜き、建物の耐久性を高める役割を担っています。

花言葉:幸福の再来、神秘、ひらめき