
2025年5月13日(火)10:30~12:10
西早稲田にあるYMCA高等学院に通う日本の高校生10名と、新宿日本語学校の留学生との交流会が開かれました。交流会では、3つのグループに分かれ、留学生が、スマホの写真を見せながら自分の国の紹介をしました。質問を受けたり、答えたりしながら、楽しく交流ができるのを目的としています。場所は1号館隣のアネックス。5月は2回に分けて行われ、13日は香港のアイさん、フランスのイラリオさん、インドのアンカンさんがそれぞれの国の紹介をしてくれました。それでは、その時の様子を紹介します。

まず、フランスのイラリオさんのグループに入ってみました。彼はスマホの画面を見せながら、「これはフランスの地図です」「パリはどこですか?」「私はニースから来ました」「フランス人半分、イタリア人半分です」と陽気に話し始め、高校生たちも彼の明るさに引き込まれていきました。「これはパン」おいしそうなパンの写真を見せ、「パン・ショコラ、クロワッサン!」、チーズの写真を見ながら「種類が多いです」、「ワインはとっても美味しい」と言い、ラタティーユ、ビーフの煮込み、キッシュ、ラクレット、エスカルゴ、というふうにどんどん料理の写真を見せてくれました。「これは何?」「エッフェル塔!」、「このお城は?」「ベルサイユ宮殿!」イラリオさんは初級なので、日本語は簡単な短文ですが、それでも十分に交流ができました。「これはニースです!」と彼の出身地をとても楽しそうに紹介していました。

香港のアイさんのグループでは、まず香港の地形について話していました。アイさんは中級1特進レベルなので、日本語がとても流暢でした。香港は九龍、レンタオ島、香港島、新界という4つのエリアからなり、昔は漁村で、100年前イギリスの植民地になりました、と説明していました。香港の地形の7割が山で、世界三大夜景の一つと言われているビクトリアハーバーの夜景、路面電車や九龍半島と香港島との間を運航する船のスターフェリー、アニメの九龍ジェネリックロマンスなども紹介していました。次に教育制度の説明があり、幼稚園の写真を見せながら、妊娠中には幼稚園の願書を出し、申し込むそうです。香港の教育熱心さが伝わって来ました。20年前に日本と同じ教育制度になり、専門学校が多く、大学進学率は20%くらいということでした。教育制度についてもしっかりと調べてありました。

インドのアンカンさんは、ベンガル地方の出身で、わざわざベンガルの民族衣装を着て参加してくれました。初め簡単な自己紹介から始まりました。日本語を勉強しようとしたきっかけは、日本で仕事がしたいからだそうです。日本の好きな食べ物はラーメン、おにぎり、トンカツ、すしだそうです。まず、カレーの紹介から始まり、インドの民族衣装のサリー、子供のフェステバル。観光地としてタージマハールやインディアゲートを紹介していました。インディアゲートは、第一次大戦で戦死したインド人兵士の慰霊のために、パリのエトワール凱旋門をもとに設計され、1931年に完成した門です。教育制度は、初等学校5年と上級初等学校3年で、小学校は合計で8年間あります。そのあと中学校・高校が4年、大学が3年ということでした。アンカンさんも初級でしたが、知っている日本語を駆使して高校生たちに一生懸命説明し、楽しそうに交流を深めていました。
