イベントやプロジェクト以外の活動を紹介します。

  • 早稲田大学高等学院 交流会

     2024年11月19日(火)14:30~15:30、早稲田大学高等学院の14人の高校生との交流会が1号館の隣にあるアネックスで行われました。

     これは、早稲田大学高等学院にはEnglish comunicationという選択科目があり、その科目をとっている高校生たちのほとんどは海外生活や留学などの経験があります。外国人が日本語をどのようにして勉強しているのか、また交際交流について興味があるので、当校に見学に来ました。午前中は初級の授業を見学し、午後交流会を行いました。14人の高校生たちとSNGの留学生との交流の様子をテーブルごとに紹介します。

     交流会が始まる少し前に、木村君という高校生がアネックスに来たので、彼から少し話を聞きました。English comunicationという選択科目は週1回5.6時間目にあり、すべて英語で授業を行います。木村君は1年間休学してカナダ留学をしたそうです。

     14:30、7つのテーブルが用意され、高校生2人と留学生2人の4人ずつがテーブルに着きました。3年生が簡単な開会の挨拶をした後、20分毎に高校生が別のテーブルに移動して交流していきました。

     交流しているテーブルでは、まず高校生が学校のパンフレットを開きながら、「僕たちの学校です。早稲田大学の付属の高校なので、大学には受験しないで入学できます」などと簡単な説明をしながらパンフとクリアファイルを留学生たちにプレゼントしていました。

     テーブル①では、「どうして日本語を勉強しようと思ったの?」「祖母が日本人で、日本に住みたい、働きたい。日本の四季が好き、マンガも好きだから」とブラジルからの留学生が話していました。

     テーブル②では、早稲田高等学院の学校について、留学生から質問されていました。「学校は厳しいですか」「厳しいところもあり、厳しくないところもあります。半々かな」「制服はありますか」「あるけど、制服着なくてもいいです。私服です。制服着ている生徒もいるけど、僕は着てないです。ピアスもしていいんですよ」と言いながら、耳にしているピアスを見せていました。

     テーブル③では、「時間があるとき、何をしていますか」と高校生が聞くと「コロナで、ギターを弾くようになりました」「日本語以外で話せる語学はありますか」という質問に、イタリア人の留学生が「イタリア、英語、フランス語」「すごいなー」、隣に座っていたブラジルからの留学生は、「ポルトガル語」と言っていました。

     テーブル④では、少年ジャンプの銀魂が面白い!とアニメの話でおおいに盛り上がっていました。

     テーブル⑤では、ミャンマーとアメリカの留学生で、高校生がミャンマーの留学生に「寂しくなって国に帰りたいと思いませんか」と聞くと、「国は大変だから、日本にいたい、今は帰りたくないです。私の国はミャンマーで、昔はビルマと言っていました。大学に進学したいです」と答えていました。高校生たちはミャンマーの複雑な事情を感じ取ったようでした。

     テーブル⑥では、N1の話でした。高校生が「N1取った?」と聞くと、「7月にN3を取った。12月にN2を受験する」とマレーシアの留学生が答えると「おー、すごいね」マレーシアで7歳から12歳まで中国語を勉強したので、漢字に強いから受かったと、嬉しそうに話していました。「なんで日本語を勉強しているの?」と聞くと、「日本が好きだから」「アニメが好き、ナルト!」「ナルトかわいいね!」と会話がはずんでいました。普段クラスではほとんど話をしない留学生が高校生と楽しそうによく話しているので、クラス担任の先生が驚いていました。

     テーブル⑦では、アメリカ出身の留学生が「洋服は自分で縫ったのよ。なんでも自分で作るの」と言うと、「すごいなー」と言いながら、ニュージーランドに1年留学した生徒がニューメキシコでバンジージャンプをした動画を見せてくれました。するとアメリカ出身の留学生が、「私はニューメキシコ出身よ!バンジージャンプ知ってる!」と言って、意気投合してハイタッチしていました。

     折り紙を持ってきて、ハリーポッターのゴールデンスニッチの折り方を教えている生徒もいました。

     同世代の日本人と話す機会がなかなかないので、留学生たちはとても楽しそうでした。また、高校生たちも屈託がなく、自然に打ち解けて交流していました。このような国際交流の機会がまたあることを願っています。


  • デンマーク ショートコース(1)

    2024年10月1日(金)10:05~11:45 (2時限と3時限)

    担当教員:原裕輝子、為国靖子

     デンマークショートコースは、24年秋学期に3コース、25年冬学期に2コースあり、全部で5つのコースに分かれています。午前中は日本語の勉強、午後は自由行動になっています。ワーキングホリデーで来ている人、コースを終えてそのまま日本で仕事につく人、帰国する人、それぞれです。

     今回は、10月7日から11月1日のコースの様子を紹介します。レベルは初級、または初中級です。

     この日は、日にちと月と年齢、についての学習でした。当日は少し気温が下がり、肌寒くなりました。そこで、早速、先生が「寒い」という形容詞の活用を教えました。「寒い、寒くない、寒かった、寒くなかった」、「おいしい、おいしくない、おいしかった、おいしくなかった」など、いくつかの形容詞の活用をしてから、その日のテーマに移りました。

     初めに、年齢の学習が始まりました。「おいくつですか」「何才ですか」も言えますと説明してから、1歳から20歳まで、みんなで復唱しました。8歳は[hachisai] ではなく、[hassai ]  。 9歳は[kusai]とは言わず、[kyuusai]。[kusai]は「臭い」と同じ発音になるからですと、英語で説明していました。18歳は[jyuuhassai]。20歳は[hatachi]。40歳は[yonjyuusai]ではなく、[yonjjyussai]。と懇切丁寧に説明していました。

     2番目に、月についての学習に移りました。1月から12月まで発音し、4月は[yongatu] ではなく[shigatu] 。7月は、[nanagatu] ではなく、[shichigatu] 。9月は[kyuugatu]ではなく、[kugatu ]。

     3番目に、日にちの読み方に移りました。1日から10日まで、イレギュラーな発音をするので注意しながら復唱していきました。 [tuitachi,futuka,mikka,yokka,ituka,muika,nanoka ,youka,kokonoka,touka]10月10日、11月14日、12月20日、4月19日もイレギュラーな言い方なので、復唱していました。

     二人ずつペアーになり、「今日は何日ですか」「クリスマスはいつですか」「お誕生日はいつですか」など質問し合い、楽しそうに答えていました。また、曜日や月を覚えるための歌も習っていました。

     最後に周りのクラスメイトたちの誕生日を聞き、それをノートに書いていきました。

    ノートにはニックネーム、誕生日の日付け、ひらがなで誕生日の日にちを書く欄があり、とても効率のよい練習になっていました。

     最後にデンマークのお誕生日の歌を歌ってくれました。デンマーク独自のもので、個性的で、全員で歌いとても盛り上がりました。

     ショートコースで限られた時間内での日本語の勉強ですが、日本語を通して少しでも日本を日本の文化を深めてほしいと願っています。


  • 12月の花 ポインセチア

     ポインセチアは、トウダイグサ科、トウダイグサ属の植物です。常緑低木です。学術上の和名はショウジョウボクでポインセチアは通称です。日本では11月~12月頃に茎の上にある葉が赤、桃色、乳白色にきれいに色づきます。クリスマスが近くなると花屋に鉢が出回るので、クリスマス・フラワーとして人気があります。

     原産はメキシコと中央アメリカ。メキシコでは、「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれクリスマスイヴの意味をもちます。 

     形態は、葉は薄く楕円形。花は杯状花序です。花びらと思われているものは、実は葉です。この葉が赤くなります。

     特徴は、ポインセチアの花は中央の小さいブツブツした部分で、赤く色ずくところは、正確には苞または、苞葉」(ほうよう)と言われる葉です。観葉植物として、クリスマスの時期に合わせて短日処理をして葉を紅葉させて緑色の葉とコントラストを楽しみます。ポインセチアの短日処理の管理温度は20~25℃、必要処理日数は60~70日、開花到達日数は80~90日です。

     ポインセチアの名前は、アメリカ合衆国の初代メキシコ公使のJ.R.ポインセットの名前に由来します。ポインセット氏はメキシコ南部の街タスコで咲いていた真っ赤なポインセチアに魅了され、アメリカの自宅に持ち帰り、自分の温室に植えました。植物学者でもあったので、植物園や園芸仲間たちにもポインセチアを提供しました。それから徐々に世界へ広がっていきました。

     日本には明治時代に渡来し、和名はショウジョウボク(猩々木)。伝説上の動物である、大酒飲みの赤い顔が特徴の猩々に似ていることから名づけられました。

    花言葉:祝福、清純、幸運を祈る

    ※杯状花序とは、めしべのみ、または、おしべのみに退化した何個かの花が、包葉の内部に  包まれていて、花序全体が一個の花のようにみえる。

    ※花序とは、茎への花の付き方。花軸上の花の並び方。また、茎とそれに集団をなしてつく 花の全体をいう。